研修会開催報告 呼吸リハビリテーション
H30年11月23日(木)18:30~20:30 大久野病院リハビリテーションセンターで、『西多摩地域の呼吸リハビリテーション活動』をテーマに地域のPTが共同で研修会を開催しました。
第1部では基礎講演として、大久野病院の長田が、呼吸リハビリテーションの技術を用いて、頚部や胸郭部の可動域を改善し、脳血管障害後の重症ケースをコンディショニングしていく目的と、方法について一考察をご紹介しました。
第2部ではパネルディスカッション形式で、『西多摩地域での取り組みについて』、急性期病院の立場から公立福生病院の渡邉敬幸先生、慢性期病院の立場からあきる台病院の廣實伸治先生、訪問リハビリテーションの立場から大久野病院訪問看護ステーションの高岡洋介先生にご発言頂きました。渡邉先生、廣實先生ともに共通していたのは、呼吸器疾患は肺炎の急性増悪後の入院が多く、リハビリテーション介入までに時間がかかっていることでした。その理由として、呼吸リハビリテーションを行うことで何を改善出来るのかが、医師、看護師に十分理解されていない為、病状が落ち着くまでリハビリテーション処方が出ないという問題が有り、重症期に行われる呼吸リハビリテーションの有用性を示していく必要があるということでした。訪問リハでは、在宅療養で呼吸器疾患の急性増悪を予防していく為に、セラピストにも薬物療法や在宅酸素療法、人工呼吸器や吸引に関する知識が幅広く求められるようになっていることが分かりました。高岡先生は多忙な中で、地域のかかりつけ医や、訪問看護師と連携を密に取り、包括的に訪問リハビリテーションを実施していて、病院や施設に勤務する参加者の方からも大変参考になったというご意見を頂いています。 今後も西多摩地域の呼吸リハビリテーションを、もっと盛り上げて行きたいと思いますのでよろしくお願い致します。(西多摩地域リハビリテーション支援センター長田)
『 呼吸リハビリテーション研修会』 アンケート結果
1)参加者 49人(外部38人 法人内11人)□男性38人 □女性11人
2)年齢 □20代15人 □30代6人 □40代12人 □50代3人
3)所属 □病院25人 □訪問看護ステーション5人 □老健7人
4)勤務地 □青梅市16人 □日の出町7人 □あきる野市8人 □羽村市1人 □福生市3人
□奥多摩町3人
5)職種 □PT 32人 □OT 9人 □ST 4人 □看護師 4人 □PTS 1人
6)経験年数 □1年未満 7人 □2~3年目 7人 □4~5年目 5人 □6~10年目 9人
□11~20年目5人 □20年以上5人
7)講義の内容についていかがでしたか?
□非常に良かった7人 □良かった15人 □ふつう2人
8)研修会に寄せられたご意見やご感想の一部をご紹介します。
l 呼吸リハとして主義を学べるのかと思いました。呼吸器を付けている方の排痰や呼吸が楽になるようなリハのメカニズム等が知りたかったです。
l 各分野からの講義が聞けて参考になった。特に在宅リハは知らないことが多かった。
l 何年か前に研修に参加させていただいた際、実践に向けて取り組める内容でした。職種が看護師で現在訪問看護に従事しており、今回もリラクセーションの技術とあったので、実技を期待していました。
l それぞれの病期での呼吸リハの取り組みを教えて頂き勉強になりました。
l 実技があるともっと分かりやすかったかなと思いました。
l 急性期病棟や慢性期病棟または在宅において共通する問題点が多々あり、コンディショニングや多職種連携が大事だと再確認できました。
l スクイージング等の実技研修があればよかった。
l 病院や施設ごとに同じ呼吸器疾患でもリハに違いがある場合や、共通する点がある事が分かり、考え方や今後の取り組みの参考になった。
l 色々な病院の現状を聞くことが出来、良い機会でした。
l コンディショニングについて勉強になりました。内容が非常に面白く、もっと聞きたかったし技術指導も受けたいと思いました。
l 様々な立場から呼吸リハビリテーションへの関わりを発言があった後の、ディスカッションは非常に興味深く聞かせて頂きました。他の議題でも是非聞きたいと思いました。
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9時-12時 | ● | ● | ● | ● | ● | - |
13時-17時 | ● | ● | ● | ● | ● | - |
● 進藤院長、● 担当医
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