研修会開催報告『ADL改善のための評価の視点』~ICFに沿ったクリニカル リーズニングの方法とは~
2019年1月19日(土)18:30~20:30 西多摩地域リハビリテーション支援センターでは、国際PNF協会認定インストラクターの勝浪省三先生をお招きして『ADL改善のための評価の視点』~ICFに沿ったクリニカル リーズニングの方法とは~ をテーマに研修会を開催しました。
勝浪先生は、ICFの構成要素を基準に、患者様の「心身機能、身体構造」「活動状況」を分析し、環境因子や個人因子を考慮しつつ、患者様のニーズを元に実現可能な「参加制限」の改善を目標設定する上で、PT・OTが周知している運動学の基礎知識に基づき、運動制御に必要な関節可動域、筋力、協調性、重心移動、巧緻性のどの段階が問題なのかを評価すると説明されました。
その上で制限因子となる疼痛部位に対しては、筋連鎖を考慮した部位に、侵害受容器を興奮させない程度の機械的刺激を用いて、痛みを起こさないように介入し問題を解決していくこと、トレーニングにおいては、運動ニューロンレベルで、閾値以上の脱分極を起こせる適量刺激になっているかを考えて、プログラムを実施することを強調されていました。
実技では、先生が症例動画を見せながらクリニカルリーズニングを行い、臨床推論を元に仮説を立案し治療部位を選択した上で、参加者がペアになり実際に模擬治療を行いました。
私見を述べますと、非常に基本に忠実で、理解し易い内容でしたが、これを日々臨床で実践出来ているかどうか自問してみると、反省すべき点は多々ありました。
講師の勝浪先生、補助講師の一丸先生、和泉先生、佐藤先生どうもありがとうございました。
西多摩地域リハビリテーション支援センターでは、今後も地域のご要望に沿った研修を開催していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。(西多摩地域リハビリテーション支援センター長田)
アンケート結果(回答数21)
1)参加者 31人(外部20人 法人内11人)□男性24人 □女性7人
2)年齢 □20代 8人 □30代 5人 □40代 5人 □50代 3人
3)所属 □病院 13人 □訪問看護ステーション 2人 □老健 4.人 □その他 4人
4)勤務地 □青梅市 9人 □日の出町 9人 □あきる野市 3人 □羽村市 0人
□福生市 0人 □奥多摩町 0人
5)職種 □PT 9人 □OT 6人 □ST 0人 □看護師 1人 □その他 2人
6)経験年数 □1年未満 0人 □2~3年目 7人 □4~5年目 3人 □6~10年目 5人
□11~20年目 4人 □20年以上 1人
7)講義の内容についていかがでしたか?
□非常に良かった 18人 □良かった 2人 □ふつう 0人
8)研修会に寄せられたご意見やご感想の一部をご紹介します。
l すばらしい研修会を開催して頂きありがとうございました。講議を聴きながら行き詰っていた
利用者さんへのアプローチの道が広がっていく、行きそうな感じがしました。
l クリニカルリーズニングや歩行分析について学ばせて頂き大変良い経験をさせて頂きました。
また柔道整復師から見た目線とPT,OTからの目線では違った見方をするという事も経験に
なりました。
l 評価の視点としてICFの言葉にひかれて参加、全く職種違いで申し訳なかったですが、先生
のお話しは素人でも興味をもちました。
l 実技交えての講習はいつも大変みになります。指導して頂く先生の説明も解り易く勉強になりま
した。
l 今回3度目の参加です。改めて勉強になりました。特に実技がうれしかったです。
l PTの視点がどの様なもので、どう関わっていくのかを理解できたので、今後の多職種連携の上
で非常に役立つ時間となりました。
l 小人数で先生からの直接実技を教えて頂いて、とても良かったです。
l 復習もでき新しく学ぶ事もでき、やはり基礎知識やそれの応用。日々の研鑚の大事さを痛感しました。
l 患者様を評価していく上で疼痛の重要性を再認識し、なぜ重要なのかという部分も学ぶ事が出来
とても貴重な研修会でした。
l 講義と実技の内容がとても解りやすく大変勉強になりました。
l 聞いた事の無い言葉が沢山有りましたがとても熱心に教えて下さりとても気持ちが熱くなりました。
今の現状を把握する事は、これから起こりうる未来を知る事、基本知識の大切さを感じました。
様々な出来事に対し、その先に何が起こるのか意識し行動したいと思いました。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9時-12時 | ● | ● | ● | ● | ● | - |
13時-17時 | ● | ● | ● | ● | ● | - |
● 進藤院長、● 担当医
交通のご案内はこちら