各病棟のご案内
当院には、4階病棟・3階病棟と種類の異なる2つの入院病棟があります。
それぞれの病棟の特徴は下記の通りです。
4階病棟:回復期リハビリテーション病棟(50床)
脳血管障害、大腿骨頚部骨折などの発症後2カ月以内の患者様に対して、ADL(日常生活活動…食事・排泄・着脱衣など)能力向上による、寝たきり防止と家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に受けることができる病棟です。
対象疾患と入院期間
適応疾患 |
発症から入院 |
入院期間 |
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、
くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、
脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症の発症または手術後 |
2カ月以内 |
150日以内 |
高次脳機能障害を伴った重症血管障害、
重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 |
2カ月以内 |
180日以内 |
大腿骨、骨盤、股関節または膝関節の骨折もしくは術後 |
2カ月以内 |
90日以内 |
外科手術または肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を
有しており、手術後または発症後 |
2カ月以内 |
90日以内 |
大腿骨、骨盤、股関節または膝関節の神経、筋または靭帯 損傷後 |
1カ月以内 |
60日以内 |
3階病棟:医療療養病棟(50床)
急性期病院等での治療を終え、病状が安定したものの、継続的な入院加療を必要とする患者様が主に入院する病棟(医療保険適用)です。医療療養病棟には、厚生労働省が作成した、病態・処置の状態ランク(医療区分)と介護を要する状態ランク(ADL区分)からなる患者分類に従い、主に医療区分2および3に該当する患者様が入院しています。
医療区分3とは
- スモン
- 医師及び看護職員により、常時、監視及び管理を実施している状態
- 中心静脈栄養を実施している状態
- 24時間持続点滴を実施している状態
- 人工呼吸器を使用している状態
- ドレ−ン法又は胸腔若しくは腹腔の洗浄を実施している状態
- 気管切開又は気管内挿管が行われており、かつ、発熱を伴う状態
- 酸素療法を実施している状態(密度の高い治療を要する状態)
- 感染症の治療上の必要性から隔離室での管理が行われている状態
医療区分2とは
- 筋ジストロフィ−症
- 多発性硬化症
- 筋萎縮性側索硬化症
- パ−キンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、パ−キンソン病(ホ−エン・ヤ−ルの重症度分類 がステ−ジ3以上であって生活機能障害度がⅡ度またはⅢ度の状態に限る)
- その他の難病(スモン、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、パ−キンソン病(ホ−エン・ヤ−ルの重症度分類がステージ3以上であって生活機能障害度がⅡ度又はⅢ度の状態に限る)を除く。
- 脊髄損傷(頸椎損傷を原因とする麻痺が四肢全てに認められる場合に限る)
- 慢性閉塞性肺疾患(ヒュー・ジョーンズの分類がⅤ度の状態に該当する場合に限る)
- 悪性腫瘍(医療用麻薬等の薬剤投与による疼痛コントロ−ルが必要な場合に限る)
- 肺炎に対する治療を実施している状態
- 尿路感染症に対する治療を実施している状態
- 傷病等によりリハビリテ−ションが必要な状態(原因となる傷病等の発症後、30日以内の場合で、実際にリハビリテーションを行っている場合に限る)
- 脱水に対する治療を実施している状態かつ発熱を伴う状態
- 消化管等の体内からの出血が反復継続している状態
- 頻回の嘔吐に対する治療を実施している状態かつ発熱を伴う状態
- 褥瘡に対する治療を実施している状態(DESIGN-R分類2以上に該当する場合)
- 末梢循環障害による下肢末端の開放創に対する治療を実施している状態
- せん妄に対する治療を実施している状態
- うつ症状に対する治療を実施している状態
- 他者に対する暴行が毎日認められる状態
- 人口腎臓、持続緩除式血液濾過、腹膜灌流又は血漿交換療法を実施している状態
- 経鼻胃管や胃瘻等の経腸栄養が行われており、かつ、発熱または嘔吐を伴う状態
- 1日8回以上の喀痰吸引を実施している状態
- 気管切開または気管内挿管が行われている状態(発熱を伴う状態を除く)
- 頻回の血糖検査を実施している状態
- 創傷(手術創や感染創を含む)、皮膚潰瘍または下腿若しくは足部の蜂巣炎、膿等の感染症に対する治療を実施している状態
入院から退院までの流れ(4階病棟)
入院までの流れ(3病棟)